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世界は白と黒の二色で色分けされている。白は表、光の世界。黒は裏、闇の世界。

そのどちらにも属さない世界がこの街にはあった。

色は灰色。人々はその一帯をグレーゾーンと呼び、近づかない。

それは何故か?

それは…、きっと足を運んでみれば分かる。グレーゾーンは警察の介入も中々出来ない、カラーギャングの仕切る独自の世界だと知るだろう。

カラーギャングは婆娑羅中央公園を中心に複数存在する。

チームカラー、Blue
英語を操るCOOLな隻眼の青年。独眼竜、伊達 政宗率いる-ブルードラゴン-

蒼竜の傘下、政宗腹心の部下。竜の右目、片倉 小十郎率いる-ドラゴンアイ-

チームカラー、Red
熱血漢で思い込んだら一直線の純情青年。虎の若子、真田 幸村率いる-紅蓮-

紅蓮の傘下、幸村の部下にして街の情報屋、猿飛 佐助率いる-影-

チームカラー、Yellow
色んな所に顔を出しては恋を語る青年。風来坊、前田 慶次率いる-恋華(レンカ)-

チームカラー、Green
人形の様な冷たい美貌を持ち、時に冷徹な采配を振るう青年。知将、毛利 元就率いる-安芸-

チームカラー、Purple
男気溢れ、部下達からアニキと慕われる隻眼の青年。西海の鬼、長曾我部 元親率いる-鬼船-キセン

月に二回、それぞれのトップが婆娑羅中央公園に集まり集会を行っている。

また、カラーギャングの世界には王様(キング)と呼ばれるシステムが存在する。

キングは複数あるカラーギャングの頂点に立つ者の名で、ギャングを纏め、何かあった時には自分のチームに限らずどのチームでも好きに動かす事が出来る権限を持つ。

ただし、キングは持ち回りで、集会が開かれる度に変わる仕組みとなっていた。




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